大規模災害発生に備えて、本会職員を対象に「千歳市災害ボランティアセンター設置・運営訓練」を行いました❕

掲載日:2021.11.16

10月8日(金)千歳市社会福祉協議会会議室で「千歳市災害ボランティアセンター設置・運営訓練」を行いました❕

この訓練は、市内での大規模災害発生に伴う「千歳市災害ボランティアセンター」の設置に備えて、職員の対応力の向上と、センター設置・運営マニュアルに基づく円滑な設置に向けた検証を目的に、本会法人本部職員を対象に、毎年開催しています。

 

令和3年度は、全国各地の被災地で災害ボランティアセンターの運営や被災者支援活動の支援を行っている「一般社団法人ピースボート災害支援センター 垣貫 紀彦 氏」を講師にお招きしました。

研修会のテーマは、「災害ボランティアセンターが地域で担う役割と職員に求められる心構え・基礎知識について学ぶ」です。

 

参加職員は、事前に講師が用意した動画視聴を行い、災害ボランティアに関する基礎知識を学習したうえで、研修会に臨みました。


 


(当日は講師と研修会場をオンラインでつなぎ、開催しました。)

 

当日は、14名の職員が3つのグループに分かれて、実際に被災地で発生した事例をもとに、センター運営における課題と解決方法についてグループ討議を行いました。

グループ討議では主に、

・住民やボランティア希望者等からの電話に対して、センター職員が適切に対応できていないことについてどのように解決していくか。

・センターの職員同士が連携できていない課題に対してどのように情報共有やコミュニケーションを行なうべきか。

・専門の技術や知識を必要とするボランティア依頼について、ボランティアからの支援申し出と、被災者からの作業依頼をどのようにつなげていくか。

といった内容について話し合いが進められました。

 


 


(グループ討議の様子)

 

最後に、各グループから討議内容を発表し、講師から講評をいただいて、1時間30分の研修会が終了しました。


(グループの討議内容を発表)

 

今回の研修会を通じて、参加した職員から、

・災害ボランティアセンター開設・運営時は「被災者の困りごとに対する支援」であることを忘れずに業務にあたる。

・個々の事情に寄り添う「柔軟性」を意識する。

・住民のニーズ(困りごと)は、「どこで・誰が・どのようなことに」困っているか、把握することを心がける。

・センター運営においては、職員やスタッフ同士がコミュニケーションをとること、担当ごとにリーダーを決めて連携を図ることが重要である。

・平時から地域の住民、企業、団体等とのつながりを大切にして、災害が起きたときに協力を得ながら被災者支援活動を行なう。

といった意見が出るなど、災害ボランティアセンターの運営および被災者支援活動について理解を深める有意義な研修会となりました。

本会では、今後も大規模災害の発生に備えて取り組みを進めていきます。