7月31日(火)、北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)を会場に
平成30年度千歳地域SOSネットワーク事業運営協議会と研修会を開催しました。

◎運営協議会の開催                                                                                午後1時15分、運営協議会の開会(小会議室1)、はじめに力示会長からご挨拶がありました。
平成20年7月に発足した運運営協議会は、今年で10年が経過しました。当初50団体でスタートした協力事業者数は現在149団体となり、高齢者等を地域で見守るネットワークの輪が大きく広がりました。これからも、多くの方のご理解とご協力をお願いいたします。」

運営協議会では、「平成29年度の事業報告」は報告済みに、「平成30年度の事業計画」は原案どおり承認いただきました。
【平成29年度事業報告の主な内容】
①地域捜索ネットワークの運用状況、②早期発見・保護の協力者の拡大、③地域捜索ネットワーク事前登録制度の登録状況、④地域見守りネットワークの運用状況、⑤地域見守りネットワーク事前登録制度の登録状況、⑥会議、研修会の開催状況、⓻広報、啓発活動実施(高齢者見守り強化月間など)、⑧行方不明高齢者等捜索模擬訓練の実施

【平成30年度事業計画の主な内容】
①地域捜索ネットワークの運用(継続)、②早期発見・保護の協力者の拡大(継続)、③夜間休日の捜索の拡大新規)地域捜索ネットワーク事前登録制度の実施(継続)、地域見守りネットワークの運用(継続)、地域見守りネットワーク事前登録制度の実施(継続)、⑦会議、研修会の開催(継続)
⑧広報、啓発活動の実施(継続)、⑨行方不明高齢者等捜索模擬訓練の実施(拡大)

運営協議会の議案書は↓コチラからご覧いただけます。

平成30年度千歳地域SOSネットワーク事業運営協議会議案書(PDF)

                                                       【運営協議会の様子です。29名の委員さんが参加してくださいました♪】

 

◎研修会の開催                                                                                            運営協議会終了後は、会場を大会議室に移し午後2時から研修会を開催しました。112名のみなさんが参加してくださいました。
冒頭、事務局から地域SOSネットワークの事業説明を行い、その後、認知症地域支援推進員の作田さんと吉田さん千歳 認知症の人を支える家族の会の青柳会長さんを講師に「認知症を理解し、共に暮らす地域づくりを目指して」をテーマに、
認知症地域支援推進員の役割や認知症の人との関わり方、青柳会長が経験された介護の体験談をお話しいただきました。青柳会長からは、「大変なこともあったけれど、周囲の人に介護をしている自分を認めてもらえることで苦にはならなかった」とご自身の介護体験を振り返りながらお話しされました。

                                                        【青柳会長さん(写真左)と認知症地域支援推進員の作田さん】

研修会後半では、実際の対応場面を実演しながら紹介いただきました。

                                                                  【認知症地域支援推進員の吉田さん(写真左)とはまなすの会の青柳会長さん】
定年しているにも関わらず仕事に行くと言って家を出てしまい、なかなか帰ってこない夫役を吉田氏(写真左)が、それを介護している妻役を青柳会長(写真右)が演じ、失敗した対応例と成功した対応例を熱演してくださいました。

最初に失敗した対応例を実演
夫:「ただいま~、いや~今日も疲れた」
妻:「どこ行ってたの!?心配して警察に行って近所の人にも探してもらって。困るでしょ?すぐ帰ってくるって言ってたのに!どうしたらいいのよ、皆にも謝らなくちゃいけないし!」
夫:「なんで仕事に行っただけでそんなに怒られなくちゃいけないんだ!?」
妻:「いつまでも帰ってこないからでしょ!どこ行ってきたのよ?」
夫:「仕事だよ!いつもどおり帰ってきたじゃないか!なんで怒るんだよ?もういいよ、出ていく!」
妻:「あっ、待ってー!」

一方、良い対応例は、
夫:「ただいま~、今日も疲れた~」
妻:「おかえりなさい。疲れたでしょう?どこまで行ってきたの?」
夫:「仕事行ったけど今日は忙しかった~」
妻:「ご苦労様です。お腹空いたでしょう?お風呂とご飯どっちにします?」
夫:「ご飯にするかな。今日は部下がミスをしてお客さんに謝らなくちゃならなくて大変だったよ」
妻:「それは大変でしたねぇ。じゃあご飯にしましょうね。」

認知症地域支援推進員からは、「介護をされるご家族も人間なので、いつも良い対応ができるわけではない。家族の会に参加して悩みを相談したり、介護保険のサービスを利用するなどときには人に委ねることも必要」とアドバイスがありました。

最後に、千歳警察署生活安全課生活安全係の八木係長より「今年から夜間休日も捜索ネットワークでの手配が可能となり、24時間体制で捜索の手配ができるようになった。早期発見には地域の皆さまのご協力が必要となるので、道に迷っている人を見かけたら声をかけていただき警察へ連絡していただくようにお願いしたい。」と捜索活動への協力を呼びかけていただきました。     


午後3時半、今年度の運営協議会研修会が閉会しました。                                                                          暑い中、研修会に足を運んでくださいましたみなさま、ありがとうございました♪